犠牲者の遺族らの願いは「法の壁」に阻まれた。京都府亀岡市の暴走車事故で、自動車運転過失致死傷などの罪で無職少年(18)を起訴した京都地検が17日、京都市内で開いた被害者説明会。新たな捜査結果に対し、危険運転致死傷罪での起訴を望んだ遺族らは「捜査には感謝している」「過失とされたのは納得できない」などと複雑な胸中をのぞかせた。 地検の説明会は、少年を家裁送致した5月14日に続き2度目。今回は午後1時すぎから約4時間にわたり、地検庁舎(京都市上京区)で非公開で行われた。 出席者によると、捜査で危険運転罪適用への障壁となったのは、(1)少年が「居眠り運転していた」と供述した(2)少年は無免許運転を繰り返し、運転技能があったとみられる-の2点。 地検は居眠り運転の供述について、遺族らが求めていた後続車の運転者の聴取を新たに実施。さらに衝突直前に少年が出していた速度も再鑑定し、従来の約50キロから約6