ファイル共有ソフトの「Winny」が組み込まれたパソコンから情報が流出する被害が相次ぎ、安倍晋三官房長官までもが国民に対して「Winny」の使用をやめるように呼びかけるなど大きな社会問題となっている。 株式市場関連でも、ジャスダック証券取引所(JASDAQ)が3月19日に、市場運営に関わるシステムの開発資料が、Winnyを介して流出していたことを明らかにした。JASDAQによると、システム開発委託先である日立製作所の外注先企業から、システム開発に関する手順や作業スケジュールが流出したという。しかし、さすがに転んでもただでは起きない(よく言えば森羅万象何でも株価の材料にする)株式市場のこと、さっそく「Winny対策関連」の銘柄を絞り込み物色する動きが活発化してきた。 対策ソフトといえばまず多くの人が頭に浮かべるのがウイルス対策ソフト大手のトレンドマイクロ(東証1部)。2005年末に4700円
岡田 大助 2006/3/18 ■「Winny」って何だろう? ファイル交換ソフト「Winny」による情報漏えい事故が多発しています。「Winny」による情報漏えいは2004年ごろから発生していたのですが、個人情報や企業の機密情報の漏えい拡大を受けて、日本政府(安部晋三内閣官房長官)がコメントを出すところまで被害が発生しています。 そもそも「Winny」とは何かをご存じでしょうか。「Winny」は掲示板サービス「2ちゃんねる」に参加していた人物が2002年4月から5月にかけて開発したピア・ツー・ピア(Peer to Peer、PtoP)型のファイル交換ソフトです。もともとファイル交換ソフトは、メールやWebなどでやり取りするのが困難な大容量ファイル(音声ファイル、映像ファイルなど)を交換するためのツールであり、この考え方そのものに違法性はありません。 ただし、「Winny」で交換されるファ
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