芸術の秋。 上野で開催されている国宝「東京国立博物館のすべて」を観たいと思ったのですが、現時点で予約できるチケットはすべて完売、とのこと。 なんですと? 史上初、所蔵する国宝89点をすべて公開する展覧会ですから、人も集まりますね。残念な反面、芸術を愛でる人が多いこと、それが許容される世の中であることに安堵しました。 生産性を高めることこそ人の本懐だ、人の役に立つこと以外は無駄だ――という思想は苦手です。食って寝て働く(遊びなし)の反復は、人を狂気に駆り立てるとさえ思います。殆ど、軍隊みたいなものですから。 トーハクを機嫌良く諦め、別の国宝展を観覧することにしました。 大蒔絵展ー漆と金の千年物語 三井記念美術館で開催中の大蒔絵展ー漆と金の千年物語へ。 さすが三井系。エレベーターまで意匠をこらしています。重厚で豪華。三菱一号館美術館といい、ここといい、財閥系の美術館は重厚・豪奢・洗練された雰囲