仕事に見合った適正な賃金とは パートタイマーとは、文字通り「パートタイム=一部の時間」だけ勤務する人です。 もちろん、実際には補助的な業務や定型的な作業を担当することが多く、その意味では賃金水準が低いことに正当性はあるでしょう。 しかしながら、もし正社員や派遣社員と同じ業務に就いていたとしたらどうでしょうか。たとえば、同じ生産ラインを担当している。同じ販売の仕事をしており、権限や役割も正社員と変わらない。また、同じだけの成果や生産性を上げているとすれば、賃金に大幅な格差をつけることは、「同一労働・同一賃金」の考え方に反することになります。勤務時間が限定されるため、企業側に使い勝手が悪いということはあったとしても、2倍も3倍もの賃金格差は明らかに不自然です。 グラフは、フルタイム労働者に対するパートタイマーの賃金割合を、国際比較したものです。日本が50%強であるのに対して、同一労働・同一賃金