強姦(ごうかん)など子供への暴力的な性犯罪で服役し、再犯の危険性が高いと判断した出所者について、警察庁は、警察官が継続的に面談する新たな取り組みを4月に始めることを決めた。孤立感を和らげて再犯を防ぎたいといい、13日の国家公安委員会に報告、了承された。ただ、面談実施は出所者本人の同意を条件としており、どこまで効果が上がるかは未知数だ。 これまで警察庁は、13歳未満の子供への性犯罪前歴者について、本人の社会復帰を妨げないよう出所後は直接の接触を事実上禁じていた。だが、昨年5月までの5年間に法務省から情報提供を受けた出所者740人の再犯状況を調べたところ、再犯が多いことを改めて確認した。105人が何らかの性犯罪で摘発され、うち49人が再び13歳未満の子供に危害を加えていたことがわかり、従来より踏み込んだ対策を迫られた。 新たな面談制度の対象者は、過去に暴力的な性犯罪歴が複数回ある出所者だ。