17人が殺傷された東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受け、警視庁が秋葉原を管轄する万世橋署の警察官を9月に約20人と大幅増員する方針を固めた。事件で損なわれた「アキバ」の治安を回復するために、パトロールを強化するとともに、違法な風俗店の摘発に力を入れる。 電気製品販売店の密集地域として知られていた秋葉原。近年は、メイド喫茶など独特な若者文化でも有名になっている。しかし、警視庁によると、秋葉原では違法なDVD販売店や風俗店があり、これらの店は暴力団や外国人犯罪組織の資金源になっている恐れがあるという。 6月8日には無差別殺傷事件が発生。「秋葉原の体感治安の悪化が進んだ」(警視庁幹部)ことから、警視庁は万世橋署の態勢強化を決め、生活安全課の課長代理を増設するなど、21人を増員することになった。これにより、警察官の総数は約180人から約200人になる。 25日付の人事異動では、新署長として、捜査経験