那覇市は21日、海上自衛隊第5航空群(那覇市)が青森県から持ち帰った雪を使い、市内で23日に予定していた子ども向け雪遊びイベントの中止を決めた。 東日本大震災で市内に避難している人から「放射性物質が含まれ、被曝(ひばく)する可能性がある」との声が相次いだためという。 市などによると、雪は同県十和田市で集められた約630キロ。海自八戸航空基地(青森県)での寒冷地訓練に参加した隊員が16日、段ボール25個に詰めて哨戒機で運んだ。隊員が同機への搬入と搬出の際に放射線量を測定したが、いずれも問題ない値だった。 那覇市は20日、市内の集会場で避難者に安全性を説明したが、「政府や自治体の説明は信用できない」といった意見が出て理解は得られなかった。イベントは今回が18回目の予定だった。