群馬県沼田市の上原訓幸(のりゆき)副市長(63)が28日朝、同市利根町日影南郷の国有林で、捜索していた沼田署員に遺体で発見された。県警は自殺とみている。県職員だった上原氏は昨年7月に副市長に就任し、横山公一市長の補佐役として市政のかじ取りの一端を担ったが、最近は周囲に「胃の具合が悪い」と漏らすなど、心労を訴えていたという。 横山市長は記者会見で、同署や副市長の家族らから聞いた話などについて説明した。副市長は26日夜に役所から帰宅し、翌27日午前7時15分ごろに「用がある」と言い残し、普段より1時間早く出かけた。いつもは妻の運転だが、この日は自分で運転したという。 しかし、午前10時過ぎまでに市役所の秘書課などに副市長から電話があり、最初は「遅れる」、3回目には「トラブったので」と伝えた。午後も登庁しないので秘書課が1時間置きに携帯電話にかけたが応答はなく、午後7時に妻と秘書課員が沼田署に届