今月3冊目。 今回読んだのはこちら。 気候変動とエネルギー問題。 著者は金属物理学・材料科学を専門とする科学者。 その科学者が、クライメートゲート事件に端を発する、一連の「人為的二酸化炭素排出量増加による地球温暖化」という、日本ではアタリマエのことと捉えられていた問題が瓦解する様子を、詳細に、かつわかりやすく記述している。 大学では計算機科学を専攻していて、気象問題にも多少なりとも関心のある私としては、クライメートゲート事件は、よくある科学者がパラメータを調整して詐称した事件という認識だったけれども、本書を読んで、いかに根の深い、政治的な策略に満ちたものであったかということをよく知ることができた。 (それと同時に、興味のある分野だと自分で思っていたのに、如何に無学なことかと恥ずかしい思いにもなった) いつものように結論から言えば、「万人が読んで、行動を起こすべき一冊」といったところで、ここ