【2004年10月14日 国立天文台 アストロ・トピックス(55)】 流星とは、地球に衝突してきた小さな塵粒(流星体)が上空100kmあたりで、大気との摩擦で発光する現象です。もし地球に大気がないと、流星は光らずに、塵粒のまま地表に衝突します。実際に大気がほとんどない月の表面では、塵粒がそのまま激突しています。通常は流星のように見えることはないのですが、比較的大きな塵粒の場合は、衝突による発光が観測されることがあり、月面衝突発光と呼ばれています。これは衝突時に生ずる高温ガスおよびプラズマが発する閃光です。1999年11月のしし座流星群の活動期に初めて観測され、2001年にも確認されています。しかし、いままで観測された月面衝突発光はすべてしし座流星群に関連したもので、他の流星群や通常の時期には見つかっていませんでした。 今回、世界で初めてペルセウス座流星群の塵粒によると思われる月面衝突発光の