<TTreeを用いた基本的な解析方法 その2> ここでは高エネルギーでのデータ解析の基礎とも言える、TTreeを用いた基本的な解析手法 その2を紹介します。 以下で紹介する方法は、TTreeの変数の数が多かったり、同じTTreeを含む複数のROOTファイルを処理したりと、 データ解析の規模が中程度以上の解析において大変有用です。 また規模が大きな実験では、いわゆる「標準」的な解析ツールがあるとは思いますが、 小さなデータサンプルを用いた、結果に至るまでのメインの『解析』や、 標準の解析ツールの出力から結果を得るまでなど、使える場面は少なくないと思われます。 まずはじめに、同じ構成のTTreeを含む複数のROOTファイルをまとめて処理する方法を紹介します。 複数のTTreeをまとめて扱うには以下のようにしてTChainを用います。 #include <stdio.h> #include <T