[ architecture ] 大変若い建築家(建築家は40代でも若手だから、30ちょっとの彼は大変に若い)藤村龍至氏の手がけた集合住宅『BUILDING K』を見に行った。場所は高円寺駅前の商店街沿いにある。押し出し成形セメント板のざらっとした感じと、塔状のボリュームが寄り添ったような外観形状が印象に残る建物で、何が印象的かというと、すごく凝った感じのボリューム構成とすごく適当そうに見える外壁材とのアンバランスな組み合わせが、普通でない。すごく丁寧につくったフランス田舎風煮込みを100円ショップで買った陶器の器に盛るような感じかな。少し違う気もする。まな板がテーブルマットで出てきた感じか。 藤村氏はこの『BUILDING K』を設計しながら、「批判的工学主義」という思想を同時に考えたらしい。簡単に言うと社会の商業化の流れに乗ることなく逆らうことなく、ドライにやろうぜ。ということだと理解