好きな女子の体操着を盗んでしまった中学2年生の春日高男(かすが・たかお)は、それを見ていた同級生の女のコ・仲村佐和(なかむら・さわ)から“契約”を迫られ、次々と変態的な行為に手を染めていく……。 こんな背徳的な内容が話題を呼び、今月からアニメもスタートすることになったマンガ『惡の華』。作者の押見修造は、思春期のモヤモヤや“こじらせ”を徹底的に描ききる「青春マンガの名手」として、今、注目を浴びている。そんな彼に、自身の青春時代や、『惡の華』の“元ネタ”まで聞いた。 ■彼女に「作文」を書かされて ―『惡の華』の主人公・春日くんは、いつも教室で難しい本を読んで自分の殻に閉じこもっている少年ですが、押見先生自身も似たような中学生だったとか? 押見 そうですね。僕の場合は、中1のときに父親からルドン(フランスの画家)の絵や、萩原朔太郎(はぎはら・さくたろう。ロマン主義的な作風で知られる詩人)の詩を教