103万円、130万円、150万円……パートなどで働く人からは「いろいろな壁があって、結局いくらで働くのがオトクなの?」という声が絶えない。ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは「損益分岐点について私は、もし働ける環境なら、社会保険料の負担や控除を気にせずにしっかりと働いたほうが良いと考えています」という――。 ※本稿は、黒田尚子『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか「自然に貯まる人」がやっている50の行動』(日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。 103万円の壁にいつまでもこだわる人は損をする パートで働く妻が大きな関心を寄せるのが「103万円の壁」問題。これは妻の年収が103万円を超えると、妻自身に所得税が発生。夫の年収についても、配偶者控除から配偶者特別控除に切り替わり、妻のパート収入が141万円以上になるまで段階的に減少したり、配偶者手当などの優遇がなくなったりして