「Snappy」はGoogle社が開発した高速圧縮/伸長(解凍)ライブラリである。もともとは「Zippy」という名称で知られていたものだが、BSD Licenseに基づいてオープンソース化され、誰でも利用できるようになった。ZippyはBigTableやMapReduceから内部的なRPC処理にいたるまで、Google社内のあらゆるプロジェクトで利用してきた実績を持つ。 Snappyの最大の特徴は、圧縮/伸張の実行速度である。シングルコアのIntel Core i7プロセッサにおけるベンチマークでは、圧縮で毎秒250MB以上、伸張で毎秒500MB以上の性能を実現しているという。一方で圧縮率はzlibやLZOといった主要なツールよりも劣る。圧縮率はプレーンテキストで1.5から1.7倍、HTMLで2から4倍、JPEGやPNGといった圧縮済みのファイルフォーマットでは1.0倍となっており、これは