今回と次回では、BeagleBoardで動くAndroidをビルドし、動作させるまでを実施します。また、クロスコンパイル環境の構築方法やソースコード管理ツールであるGitの利用方法を解説します。 Open Embedded Software Foundation 今村 謙之 日本Androidの会 出村 成和 組み込み機器では、用途の違いで異なるCPUアーキテクチャが利用されています。例えば、携帯電話ではARMアーキテクチャのCPU、ルーターではMIPSアーキテクチャのCPUという感じです。アプリケーションは、各CPUアーキテクチャに合わせてコンパイルする必要があります。しかし、携帯電話やルーターは、コンパイラを動作させるには処理能力が不十分です。 そこで、組み込み機器向けのアプリケーションを開発する場合は、組み込み機器の上でコンパイルせずに、別の機器上でコンパイルを実行します。多くの場合