2008年3月11日に発生したトレンドマイクロのWebサイト改ざん事件など,Webサイトにウイルスが埋め込まれる事件が多発している。こうしたWebサイトを閲覧して,社員のパソコンがウイルスに感染する可能性は高まっている。そこで,その対策としてフォティーンフォティ技術研究所の鵜飼裕司副社長は,「HTTPプロキシ・サーバーの導入」を勧める。 鵜飼副社長がこの対策を勧めるのは,「Webサイトの閲覧によって感染するウイルスがHTTPプロキシを経由して通信する機能を持たないことが多い」からだ。多くの場合,最初に侵入するウイルスはダウンロードを専門とするもので,感染するとインターネット上から情報漏えいや感染拡大などを実行するウイルスをダウンロードして実行する。つまり,HTTPプロキシを入れておけば,このダウンロード専門のプログラムが感染しても外部との通信ができず,実質的な被害が出ない。 ただしHTTP