国立東京高専 名誉教授 山崎慎一郎(31学原) 1.地熱発電 「エネルギ」はギリシャ語から来た外来語で、中国語では「能源」と書くが、日本語訳は無い。 筆者は、第1図のように偏の上にエ、下にネル、旁に義と一文字で書くことを提起する。 熱エネルギとなる地熱資源には、火山性(浅部、深部熱水系、高温岩体、火山)と非火山性(深層熱水、温水)がある。 これらの資源は、高温岩体発電、火山発電、地熱発電、温泉として利用されている。 また、 熱水は工業的に180℃の高温から段階的に10℃まで利用されている。 地熱発電は、地下から噴出する天然の、または地上からの注水による蒸気又は熱水を利用してタ-ビン・発電機を回し、 発電を行うものである。 このため、燃料費がかからず、さらに、単位発電量当たりの二酸化炭素排出量が火力発電の 約20分の1と少ないので、地球の温暖化防止の上からも大変良い発電方式である。 実用