私兵7000人を擁する軍閥の長 「え、モガディシュに行けるの、泊めてもらえるの?」と、思わずおうむ返しに聞いた筆者に、B氏は「自分は最大クラン(ソマリアの軍閥)の長だ。兵を7000人持っている。君を守る力がある」と胸を張った。 なるほど、これが互いに覇を競い合って殺戮を繰り返していると言う軍閥の長か、とB氏を見つめ返した。威圧的な気配、かすかな後ろ暗さ、大きな体躯、上唇の傷、それにアイロンの利いたシャツ。富と権力と仲間への背信とが混じり合っているかのようだ。 アブドゥラーマンが用を済ませて去った後、筆者とB氏はしばらく話をした。彼はロジスティック業と建設業など、海外を飛び回るビジネスをして兵士を養っていると言う。 「やっとエチオピア軍を追い出した」と聞いた時、筆者はとっさに、この人物が、反米のアル・カイーダ系と言われているイスラム法廷連合の過激派に協力した軍閥かと思った。しかし、次の氏の言
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