「週に100時間労働」という話を時々、耳にする。これはいくつかの文脈があるが、一つは外資系金融・コンサル業務に従事しているケースだ。朝は9時から働き始め、投資案件の分析、財務コンサルティング、売却企業の業界リサーチなどに追われ、深夜の2時まで働くことは当たり前。タクシーで帰宅する人も多いとか。 例えば、転職ビジネスに革命を起こしたビズリーチ創業者の南壮一郎さんは、『絶対ブレない「軸」のつくり方』の中で「自分のデスクから朝日が昇るのを眺める日が続く時期も少なくなかった。」と投資銀行に勤務していた20代を振り返っている。体力MORIMORIな人達がその生まれ持った才能を、存分に活かしているようなイメージがある。私にはとても無理だ。 もう一つが、スタートアップの文脈で語られるケース。私は起業家自伝本は大好きなので、今まで数多くのベンチャー成功物語を読んできた。そこで「週に100時間以上働く」とい