間違いだらけのGM・日産・ルノー提携 このところ自動車業界の話題は、米ゼネラル・モーターズ(GM)と日産自動車・仏ルノー連合の提携の行方がどうなるかに集中している。結論から申し上げると、この組み合わせはメリットが少ない。 提携を画策した米著名投資家カーク・カーコリアン氏や彼が雇っているジェローム・ヨーク氏(GM取締役)は、あまりにも強引な手法に走って、墓穴を掘ったのではないだろうか。また、その話に乗った日産・ルノー連合のカルロス・ゴーン社長も今回ばかりは読みが甘かったように思える。 最初はゴーン氏の招聘を画策したヨーク氏 この話はもともと今春、ヨーク氏とゴーン氏がロンドンで会ったところから始まる。ヨーク氏はGMのリチャード・ワゴナー会長が進めるリストラクチャリングのスピードが遅いことに苛立っていた。 「このままではGM株が紙くず同然になってしまう」。そう焦ったヨーク氏はゴーン氏に