1973年頃をピークに、消費量は右肩下がりの状態が続く日本酒。ここ数年の間でピーク時の3分の1ほどに消費量が減少するなど、決して“景気の良い”業界ではない。 「若者の日本酒離れ」が要因のひとつとして挙げられることが多いが、新規のプレイヤーが増えないことも日本酒業界が活性化しない要因のひとつだ。酒税法の影響により、日本酒酒造免許の新規取得が非常に困難であるため、新規参入で日本酒を醸造するのは実質不可能と言われている。 右肩下がりにある業界、そして既存の蔵元を守ろうと規制を厳しくした結果、自分たちで自分たちの首を絞めてしまっているのだ。 そんな現状の中、日本酒を世界に広めることを目指し、日本酒業界で挑戦を続けているスタートアップがある。WAKAZEだ。同社は醸造を他の酒蔵に委託する「委託醸造」を軸に事業を展開。これまでにワイン樽熟成の日本酒「ORBIA(オルビア)」やボタニカルSAKE「FON