粟野真里江さん(右)は、同じ中学の阿部綾那さんと一緒に合格した。2人とも今度は番号を見つけて、うれしそうだった=5日、石巻市立女子高校、平岡写す 「あった。よかった」 掲示板の受験番号を見つけて、友達と抱き合う。笑顔がはじけた。東日本大震災で入試の日程が大幅に遅れた被災地で、入学する高校がようやく決まった生徒たちがいる。 宮城県内の公立高校では、震災で延期になっていた2次募集の試験と合格発表が5日、同時に行われた。全日制32校、定時制12校で、合わせて1206人を募集した。本来なら3月22日に行う予定だったが、震災のため延期した。いまは5科目のテストや採点をする余裕はない。試験は面接だけになった。 調査書と合わせて、すぐに判定会議が開かれた。生徒たちは部屋で待機し、その日のうちに合格発表。教師も生徒も、何度も学校に集まることが難しいからだ。被害が甚大だった地域では指定校を決め、合同