東日本大震災から3か月が過ぎ、東北の被災地や関東から九州、山口、沖縄の9県に避難している人が2000人を超えたことが分かった。 各県が6月2日から13日にかけてまとめた数値によると、現在の避難者数は計2090人で、震災の1か月後に比べ各県の増加率は4・7~1・2倍となっている。福島第一原発事故が収束せず、周辺からの避難者が増えているのが主な要因だ。一時避難のつもりが、帰るに帰れない状態に陥っている人も多い。 4月と比べ増加率が高いのは、長崎県の約4・7倍、山口県の約4・1倍、佐賀県の2・6倍、福岡県の1・8倍など。長崎県では4月22日の38人から6月9日には178人に、山口県では4月7日の44人から6月9日には179人に増えた。 各県とも福島第一原発がある福島県からの避難者が最も多い。