三菱化学が発売した「コンテナ野菜工場」。コンテナ内に栽培に必要な設備一式が入っている=同社提供三菱化学が発売した「コンテナ野菜工場」の内部。棚に野菜の苗をのせて栽培する=同社提供 三菱化学は「コンテナ野菜工場」を発売した。人工の光を使って野菜を育てる「野菜工場」のシステムをコンテナにまとめた。気候に左右されずに野菜の栽培が可能で、栽培環境が厳しい中東などで需要を見込んでいる。 断熱仕様のコンテナ(長さ12.2メートル、幅2.4メートル、高さ2.9メートル)に、空調設備や、水を濾過(ろか)して再利用する水処理設備、省エネの発光ダイオード(LED)などを使った照明設備を完備。レタスなら年間6トン収穫できるという。 通常は商用電源を使うが、環境に配慮するため、太陽電池との併用も可能。3年以内に太陽光発電だけで動くシステムも追加する。最低価格は1台5千万円。4月にカタールの企業への第1号の納