ヤバい女にタゲられて人生をめちゃくちゃにされそうになった結果、なぜか小説家になった話【第1話:出会い】 すべての始まりは、一枚のアンケートだった。 いまでこそ小説を書いてご飯を食べているが、当時の僕は売れないミュージシャンだった。 週に4~5日、コンビニで深夜バイトをしながら、自分のバンドで月2、3回のライブをこなしていた。 振り返ってみると、当時はすでに惰性で活動を続ける段階に入っていたと思う。 23歳で上京し、最初に組んだバンドではそこそこ良いところまでいった。渋谷の某ライブハウスのブッキングマネージャーに気に入ってもらい、メジャーデビュー済みのバンドと対バンを組まれるなど優遇され、複数の事務所やレコード会社から声がかかった。上京前に考えていたよりよほど順調だったし、いつか東京ドームでライブをやれると、本気で信じていた。だがその後そのバンドを脱退し、リーダーとして新たにバンドを組んで以
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