6月末にイスラム国(IS:Islamic State、またはアラブ語でDaesh1)を設立したと発表したアブ・バクル・アル・バグダディ(Abou Bakr al-Baghdadi)は、自らをカリフ2とし、イラクからシリアにまたがる地域において、事実上、勢力拡大を続けている。 テロのグローバル化を刺激するイスラム国 その背景には宗派対立(シーア派対スンニ派)、民族問題(クルド人問題)、地域における大国であるイラン(シーア派)対サウジアラビア(スンニ派)の覇権対立の構図、依然としてシリアにおいて影響力を持つロシアの存在など、複数の要因が絡み合っており、また、中東は資源の宝庫であるため、常に不安定な情勢となっている。 そうした中、イスラム国はその凶暴性を用いながら、メディアを巧みに操り、イデオロギーを浸透させ、影響力を拡大している。 「サイクス・ピコ協定3」 においてフランスと英国が引いた国境線
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