はこだて未来大学の松原仁教授(人工知能)らが「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」を開始する。星新一(1926~1997)さんの1千点を超すショートショートを分析し、星さんの新作と言えるような作品をコンピューターで自動生成することを目標としている。 星さんのショートショート作品を取り上げたのは、作品数が多く分析しやすいことと、プロットがわかりやすく、作品の個性が際だっていることなどが理由だという。使われている単語、文章の長さ、句読点の数、同一単語間の距離などを分析することで、星ショートショートに共通する特徴をとらえる。その後、物語を構成する要素の組み合わせをずらすなど、さまざまな創作法を試し、ショートショート創作法として完成させるという。 コンピューターによる芸術作品の創作は、絵画、音楽、パズル、詰め将棋、詩、俳句、和歌などでは一定の成果をあげているが、小説ではほとんど進んでいない