いつまでたっても,内包と外延の議論というのは,どこか隔靴掻痒的なところがあるのですが,ここではせっかくのブログですから,なかなか論文には書けないような話を大胆に展開したいと思います.それが本当に正しいかどうかは一旦置いておいて・・・. 内包と外延ですぐ出てくる話が,宵の明星と明けの明星の話です.つまり内包としては,古来人間の認識としては両者は別物ですが,外延としては,実は同一物(すなわち金星)だった.でもだからと言って,この話からはなかなか有益な結果は得られないような気がします. (実はコンテキストが意味を支えるものとして出てきて,文脈依存という話はまた溝口流オントロジーとしても重要な話が一杯出てくるのですが,それはまたいつか) 私が一時期一番好きな定義は,広辞苑による定義でした. 内包: 概念の適用される範囲(外延)に属する諸事物が共通に有する徴表(性質)の全体。 外延: ある概念の適用