「あまちゃん」は朝の連続テレビ小説に対する世間の意識を変えたと言われています。制作にあたって、「マンネリ化している」との声もあった従来の朝ドラを大きく変えようという意識はあったのでしょうか。 訓覇:実は僕らは新しいものを作るという気持ちはゼロだったんですよ。面白くないかもしれませんが、「何か新しいことをしたい」「ドラマで新しいものを見せてやるんだ」という気持ちを、そんなに持たずにやった。それがとても良かったなと思っています。むしろ伝統的に朝ドラ(=朝の連続テレビ小説)がやってきたことを「大事に思って作る」ということを大切にしていました。 えーっ、意外ですね。アイドルなどNHKの従来の朝ドラにはないテーマを扱ったのは革新的だと私を含む多くの人が感じました。朝ドラが伝統的にやってきた事とは何でしょうか。 訓覇:それ(伝統的にやってきた事)を探していた、みたいなところなんです。今回のチームのポリ
「Short Shorts Film Festival & Asia 2013」にて開催された『日本の朝を変えた15分訓覇式「あまちゃん」現象へのプロセス』というワークショップに参加してきました。 ワークショップは最初にあまちゃん第1話が上映された後、チーフプロデューサーの訓覇圭氏が登場。あまちゃんの企画段階からのエピソードが、ウラ話や苦労話を交えつつ語られました。第2部では演出の1人である吉田照幸氏も登場。途中にドラマのワンシーンを上映して演出面を解説するといったマニアックなトークでも盛り上がり、第3部は質疑応答という流れでした。 以下、ワークショップ中にメモした内容を箇条書きメインでどうぞ。 最初の仮タイトルは「ママはアイドル」だった あまちゃんの企画は2011年の5月に始まる。とにかく喜劇、笑えるものをやりたい。 宮藤官九郎氏が朝ドラを書きたいと言っていたのを覚えていて、6月に初めて
VOL.4152019年9月20日(金)発売 「We all have Art. 次代のアジアへ――明滅する芸術(アーツ)」 今号「We all have Art. 次代のアジアへ――明滅する芸術(アーツ)」は、前々号(vol.413)「Flood of Sounds from Asia いまアジアから生まれる音楽」と題した音楽特集、そして前号(vol.414)「Self-Fashioning from Asia あらかじめ決められない流儀(スタイル)へ」と題したファッション特集に続く、アジア三部作の完結編となります。 特集では、ノーベル文学賞作家、ル・クレジオの未翻訳小説『ビトナ、ソウルの空の下』の特別抄録にはじまり、世界的大ヒットを記録している『三体』シリーズを手がける中国SF界の巨匠、劉慈欣(リウ・ツーシン)の自宅インタビュー、さらにここ日本でも注目を集めている韓国の文学/現代詩と社
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のシナリオを完全収録した書籍の発売が決定! 2013年4月から9月末放送の最終回まで、全156回分の宮藤官九郎による書き下ろしシナリオをすべて収録しています。 発売は2013年11月末予定。電子版の発売も決定しています。 株式会社角川マガジンズでは、このたびNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のシナリオを完全収録した書籍「NHK連続テレビ小説『あまちゃん』完全シナリオ集 第1部」「NHK連続テレビ小説『あまちゃん』完全シナリオ集 第2部」を、来る2013年11月末(予定)に発売することが決定いたしました。2013年4月から9月末放送の最終回まで、全156回分の宮藤官九郎による書き下ろしシナリオをすべて収録。「NHK連続テレビ小説『あまちゃん』完全シナリオ集 第1部」には、ヒロイン・天野アキ(能年玲奈)が北三陸市にやってくる第1回から第72回(第1週~第12週
「三代前からのマーメイド・・・ 親譲りのマーメイド・・・」 9月25日放送の「あまちゃん」。 最終週「おらたち熱いよね」の第153回。 この回は抜群に良かった。 北三陸で「潮騒のメモリー」を歌う鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)のシーンを繰り返し見ている。 それにしても「三途の川の」を「三代前からの」に変容するとは良い意味で視聴者の期待を裏切った。 何度見ても良い。 何度見ても泣ける。 まるで牛の反芻のように見ているが、本当に最後の最後まで引っ張られる。鈴鹿ひろ美が元の歌詞「三途の川のマーメイド」(なんてふざけた歌詞だ!)を変えて、夏、春子、アキの3世代の女性たちへ捧げる歌に仕立て直した。 「あまちゃん」がもうじき終わる。早くも「あまちゃんロス症候群」続出も予想されている。間違いなく私もその1人になる。 さて、少し前までテレビ制作の現場に身を置き、現在はテレビ批評を仕事の一部にしている人間からする
r i o n @ri_on0044 「三代前からマーメイド 親譲りのマーメイド」あえて最初からこの歌詞として出さないで、最後の最後に鈴鹿さんに(素晴らしい声で)歌わせるなんて、こんな泣かせ方があるんだなぁ…。最後の最後まですごいドラマだわやっぱり。#あまちゃん 2013-09-25 08:23:46 ユウナ @_ozmopolitan_ 「潮騒のメモリー」の歌詞、80年代のアイドルソングのパロディだらけだから変な歌詞なんだけど、その中でも明らかにあの部分は浮いていて、変な深読みされてたりしたけど、鈴鹿さんの歌ったあの歌詞のためやったんやねー #あまちゃん 2013-09-25 08:27:38 ultramarine @yopiko0412 春子さん、鈴鹿さん、太巻さんのわだかまりが解消されたのにまだ消えなかった若春子、解消したと思ってたけど、まだだったんだ。だから、海女カフェ再建にアキ
・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ ・ ・・ スタジオの中を「金魚鉢」と呼ぶことがある。 スタジオの中は孤独だ。ヘッドホンを通して、コンソールから送られる限られた音と、自分の声が混ざるのに聴き入っている。ガラスの向こうで誰かがなにごとか話していても、その内容は聞こえない。ディレクターがこちらに投げかけてくれる微笑みをともづなにして、ようやく歌い続けることができる。ガラスの向こうで起きている談笑や困惑や諍いを見ながら、その内容から隔てられ、しかし、ガラスの向こう側から投げかけられる微笑みによって歌い続ける。そこは、地上で交わされる声の聞こえない水の中であり、潜り始めたらもう、向こう側で交わされる会話のことは考えない。考えれば歌は止まってしまう。微笑みは、何も考えるなと告げている。 春子はそうやって会話から隔てられてきた。会話ではなく歌を選んだのに、夏が
いい物語のタイプはいくつかあります。その中で僕が好むのは、遠大な大河ドラマの終局で、これまでに張り巡らせ放置してきた伏線が怒涛の勢いで回収され、まるで最初からそのために用意されていたかのように見えるタイプのものです。 僕は今年「あまちゃん」に何度も笑わされ、何度も泣かされ、何度も救われてきました。そして、今、驚かされています。この極上のコメディが、実は今この震災編というものを描くために逆算されて作られたのだと、思ってしまったからです。正解ではないかもしれませんが、僕がそう思って、そう驚いたなら、正解でなくても同じことです。 そもそも何故アイドルだったのか。 何故あまさんだったのか。 何故海女としての成長を描かず、アイドルとしての物語だったのか。 震災編を見て、僕の中で答えが出ました。 この物語は主に脚本家による「エンターテインメント賛歌」です。 エンタメって素晴らしいだろ、エンタメっていい
承前 http://anond.hatelabo.jp/20130904155613 『あまちゃん』の配役が面白いなと思うのは、80年代の女性のある種の典型が描かれているからです。 天野春子はキャリアにおいて挫折した、しかし挫折したから結婚して子供を得た。 鈴鹿ひろみはキャリアをまっとうした。しかし子供は出来なかった。天野アキに、可能性的にはいたかも知れない自分の子供を投影するしかない。 薬師丸ひろ子には全共闘世代から流れてきたジェンダーフリー的な雰囲気があると指摘しました。それがジュヴナイル的なるものの正体だと。しかし人はいつまでもジュヴナイルにとどまってはいられません。キャリアをとるか、子供をとるか、それがその後の80年代女性に突き付けられた二者択一の選択です。天野春子と鈴鹿ひろみはこの意味においても裏表の関係になっています。 鈴鹿ひろみは薬師丸ひろ子自身をモデルにしている印象がありま
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第1回はコチラ 「毎週月曜更新中、木俣冬のおさらいあまちゃん」バックナンバー集はこちら 夏ばっぱ(宮本信子)の容態が気になってはじまった「あまちゃん」21週「おらたちの大逆転」(121〜126回/8月19日〜24日)ですが、夏ばっぱはやきもきさせながらもあっという間に回復。 今週のメインになるのは、アキ(能年玲奈)のオーディションと恋のゆくえです。 太巻(古田新太)の初映画監督作として「潮騒のメモリー」のリメイク版「潮騒のメモリー 〜母娘の島〜」が製作されることになり、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)とその娘役のW主演ということで、娘役のオーディションにアキが参加します。 最初、アキを落とす気満々だった太巻ですが、徐々にアキの演技や存在感に捨て難い思いを抱くようになり、最終的にはアキを選びます。 決め手になったのは、ヒロシ(小池徹平)が撮って観光協会のHPにアップしたアキの本気獲り(4週24回)
太巻さんの鹿のマネに、二人とも能年玲奈と薬師丸ひろ子に戻って素で笑ってた。とくにアキはバラエティでお笑い芸人がやるようにカメラに背を向けて笑いを隠したのがおもしろかった。それをOKテイクとしたことも。 #あまちゃん — 戸田昭吾 (とだあきひと) (@todabu) August 24, 2013 今日のあまちゃんでブルブルしました(好きなシーン) #あまちゃん http://t.co/KUWozB9pCq — 岩岡ヒサエ (@iwaokahisae) August 24, 2013 @todabu そのシーン、大好きです。巻き戻して何度も観てしまいました。 — 又来シュウ (@mt82s) August 24, 2013 家内女優もそれをよろこんでました。RT @todabu 太巻さんの鹿のマネに、二人とも能年玲奈と薬師丸ひろ子に戻って素で笑ってた。とくにアキはバラエティでお笑い芸人がや
GMTプロデューサー古田新太 海女のアキ能年玲奈 “因縁の2人”が語る「あまちゃん」の人々と震災 Special対談 (週刊朝日 2013年8月16-23日号配信掲載) 2013年8月7日(水)配信 10ページ中 1ページ目 前のページ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 次のページ 記事画像 [拡大] もはや社会現象となったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。現在放映中の東京編ではアイドルを目指すヒロイン・アキと、過去の因縁からそれを阻止しようとする芸能プロデューサー・荒巻(通称・太巻)のハラハラの攻防が繰り広げられている。そんな2人を演じる、能年玲奈さん(20)と古田新太さん(47)が対面。大先輩を前にドキドキの能年さん。ここでもアキちゃん、危うし!? ──お二人は現在の「あまちゃん」人気をどう分析しますか? 古田 そりゃまず玲奈ちゃ
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