この庭園に神社があることはご存じだろうか。なぜこんなところに神社があるのか。実は、銀座と神社には深い縁があるのだ。 銀座の街には無数の飲食店や商店がひしめく。店舗の多さや居並ぶ店のレベルの高さから広い街のように感じられることもあるが、1丁目から8丁目まで合わせても、1平方キロメートルにも満たない。 江戸時代、この場所に銀貨鋳造所・両替所(=銀座)があった。そのため、正式名称は新両替町であったが、一般には銀座と呼ばれた。その後、不正事件が生じて銀座員全員が職を解かれ、鋳造所・両替所は移転。通称だけが残ったのである。 近代化を象徴する街に根付いた業種 維新後、築地の外国人居留地や隣接する新橋駅との立地関係から、銀座はすぐに明治日本を象徴する地域になった。日本の近代化を形として示すため、国策で銀座はレンガ造りの街並みに改造された。その名残は、現在ビームスやシップスのある「銀座レンガ通り」にそのま