安倍晋三首相は9月26日からの国連総会に出席し、帰国後の10月初めに内閣改造を行なう方針だ。自民党内が人事に目の色を変える中、霞が関の官僚たちは早くも「安倍の次」を見据えていた。 そこで本誌は財務省中堅A氏、経産省中堅B氏、外務省若手C氏、文部科学省若手D氏をメンバーとする緊急覆面官僚座談会を行なった。まず、経産省B氏が口火を切った──。 「今回の改造人事の最大の焦点は稲田朋美・政調会長がどの大臣ポストに起用されるかだ。総理は稲田氏を高く買っており、重要閣僚や官房長官を経験させて“稲田総理”のレールを敷いておきたい。総理が稲田氏をどこに置くかを軸に人事の骨格を練っていることは官邸では周知の事実だ」 ──それではまるで“稲田後継準備内閣”ではないか。 経産B:われわれはある意味そうみている。 文科D:稲田さんが総理の側近たちから「姫」と呼ばれて後継者扱いされていることは聞いていますが、まだ当