アニメとゲーム 『未来のミライ』考察: 誰も気がつかなかった「10年観続けないとわからない」本当のテーマとは – akirafukuokaのバカだから誰かに教えてほしいブログ
稀代の怪作『未来のミライ』はなぜこのような表現になったのか?何を伝えるために作られたのか?ストーリーの原則に反した異例の作品を読み解きます。 私が、子どもだったころ最近、自分を見つめなおすために幼少期のことを思い出すことが多くなりました。よく思い出すのは確か6歳の誕生日、友達を迎えてのパーティーの準備で母親とゼリーを作っていた時。私が母親の注意を軽視して原液をかき混ぜ過ぎてしまい、烈火の如く怒られ…そんなに怒ることなのかとショックを受け、パーティー自体の記憶は一切ないのに怒られたことだけを鮮明に覚えています。ありふれた何の変哲もない家庭で、私の母親は怖い母親ではなかったけれど、今思えばどこか怯えながら生きていたように思います。 細田守監督最新作、映画『未来のミライ』は主人公である4歳の男児「くんちゃん」が、新たに産まれた妹の「ミライちゃん」に親の愛情が奪われることを恐れながらも、日々を暮ら
今日は細田守監督の現在公開中の最新映画である『未来のミライ』を紹介します。 以前、『バケモノの子』のレビューで書いた通り、私は細田守監督の直近の作品は映画館で観てきたので、今作もと思ってはいたのですが、前評判が悪かったので、かなり躊躇をしていました。 するとタイミングよく、子育て中の男性から「斗比主さんの感想を聞きたい!」と背中を押されたので、それならと思い観てきて、本日レビューをする次第です。 すでに公開から時間も経っていますし、ネタバレはあまり気にしないで書きます。そういうのが気になる人や、私のブログを普段から読んでいない人は、そっ閉じをお勧めします。 タイトルにある通り、私は本作について相当モヤモヤしました。 ざっくりとしたストーリー ざっくりとしたストーリーはこんな感じです。 現代日本で、3歳ぐらいに見える男の子くんちゃん(設定では4歳)が、下に妹ができ(名前は未来ちゃん)、お母さ
気鋭の建築家でSUPPOSE DESIGN OFFICE共同代表の谷尻誠さんが、映画プロデューサーの川村元気さんの紹介で、映画監督の細田守さんと最初に会ったのは2年半前。「ごはんでも」という何の気なしの会食で世間話程度に出たのが、現在公開中『未来のミライ』の話題だった。4歳の男の子"くんちゃん"を主人公に描く物語、その主な舞台はくんちゃんが家族と暮らす「家」だ。映画のもう一つの主役ともいうべき存在感を放つそれは、傾斜地を利用したステップフロアで構成された個性的なもの。大きな話題となっているのは、これを実際の建築士事務所で、谷尻さんを中心としたチームが「設計」していることだ。映画に登場する家を実際の建築家が手掛けるなんて、これまでほとんど聞いたことがない。 細田作品に共通する「坂道」に代わる、階段状の家「おとうさんが建築家という設定で、奥さんの意見は強そうだけど、建築家魂がどうしても捨てきれ
『未来のミライ』の大きな価値のひとつは、過去の細田守作品の解釈が変わることだ。過去作はどこかで賛否は分かれる面があったが、今回は特にそうした賛否が分かれる点についてが描かれている。特に否定派ほど観たほうがいい。これまでの作品で言葉にできなかった違和感のすべてが本作にある。 否定派ほど観たほうがいい。 『未来のミライ』は一見すると理想的な家族が第二子・ミライを授かり、両親や親族の興味が4歳の長男である主人公のくんちゃんよりもミライに向かってしまう。そこでくんちゃんはミライに対して妬いてしまう。ひとりぼっちなとき、なんと中学生に成長したミライに出会う。彼女は未来から来たのか? それとも……というシナリオだ。 細田作品で頻発する賛否の分岐点 ではどこでその自尊感情がフォローされるのかというと「家族」、「血縁」だ。長い血縁の中に自分がいる。みんな同じような子供時代を生きた。きみもそうだ。だから少し
バケモノの子 視聴いちおうフル また一つ現れました。瞬間的に熱しすぐさまに忘れ去られ、次の瞬間に繋げるための礎です。 宮崎駿の後を継ぐ監督であるとか、または押井守とその名前までダブるみたいに日本商業アニメーションの代表監督だった2人の意味を継いでいるかに見える、細田守作品。しかし実際のところ、その作品の出来には座りの悪い何かが常に付きまとっています。今回は過去になく王道のファンタジーのラインに乗っかった作品なのですが、それがヤバいです。 「バケモノの子」を簡単に説明すればこうです。小さい頃に両親が離婚し、さらに母親が交通事故で亡くなってしまい孤独の身になった少年が、つらい現実から逃れるみたいに異世界へ行き、そこで出会う荒くれ者のバケモノと暮らし修行するなかで強くなっていく。やがて現実へと戻っていく。 ピクサーやディズニーといった大作商業アニメをはじめ、まさに王道。少年少女が成長して終わる行
http://www.ookamikodomo.jp/ 温泉あがってホカホカツヤツヤ肌状態のままレイトショー行ってみてきた。なんかこー!とくに! 奥さんと二人して、ものすごい勢いで首をかしげながら劇場出て喫煙所直行という経路を経ての、とりあえずのインプレ。 なんとなく絵柄が「エイリアン 9」の富沢ひとし氏を連想してしょうがなかった。 隣の席に居た、女子をこじらせたようなかんじのひとがクライマックス的なシーン以降ズビジョバ泣いてた。なんか刺さるひとには刺さるもんがあるのかもしれん。 焼き鳥にタレをつけるのはセックスの隠喩!!! とりあえずあの狼男のようには死ぬまいと思った。 狼男と狼嫁の身長差がちょうどおれと奥さんくらいだったのも、なんかちょっと神妙になった。 狼嫁、田舎にひきこもって自活しててもまったく日焼けしないのでたぶん妖怪の末裔。 以下、ごちゃごちゃと雑多にネタバレ全開感想。日記遅延
[第8回]『おおかみこどもの雨と雪』「おおかみこども」と「母」と「花」 子供のころ、両親のなれそめに興味を持って尋ねたことのある人は多いだろう。そこで語られる「やがて2人が結婚することを前提とした思い出語り」は、子供にとって、お姫様と王子様が出会い、「めでたしめでたし」で締めくくられるおとぎ話に限りなく近い。 「おとぎ話みたいだって、笑われるかもしれません。/そんな不思議なことあるわけないって。/でもこれは確かに私の母の物語です」 このようなナレーションで開幕する『おおかみこどもの雨と雪』は、確かにおとぎ話のような映画だった。 天涯孤独な女子学生・花が、偶然<彼>と知り合い、おおかみおとこであるという<彼>の秘密を知ってなお受け入れ、結ばれる。 親への言及が少なく、バックグラウンドをあえて詳細には描かれていない花と<彼>は、まるでおとぎ話の登場人物のようだし、さら成長した二人の娘・雪による
「おおかみこどもの雨と雪」を観た。 すごいものを見てしまった、と思った。感動とは違う。よかった!!と手放しで言える感じでもない。正直、ぐったりした。幸福と絶望を同時に目の前に突きつけられてくらくらした。 何をどう書くか迷って2週間経った。うまく伝えられる自信がないし、なんて感情的な私情なんだろうって思われそうな気もする。でもこの映画のすごいところは、観た人がみんな何らかの私情に基づいて口を開かざるを得ないところだと思うし、そういう方向の創作物としての強度を持ってるし、いろんな人が喧々諤々してるのを見ていて楽しいし、やっぱりもやもやを吐き出したいので自分のために書く。 おおかみこどもの雨と雪。もうタイトルだけで正直だいたい予想つく。「なんらかの事情があって狼の血がはいってる子どもが2人いて、それが雨と雪って名前なんだなあ。まぁ名前はきっと生まれた日の天気からとってるんだろう。100%人間では
2012年8月3日、東京・新宿ネイキッドロフトにてイベント「真夏の夜のワイドショー講座」が開催され、『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)の著者でテレビ・女性誌に詳しいライターの西森路代さんと、ポット出版公式サイトで『セックスをこじらせて』を連載しているAVライターの雨宮まみさんが今話題のトピックを縦横無尽に語る内容になりました。 話題は主婦向けライフスタイル誌『VERY』や水道橋博士が紹介したことをきっかけにブレイクした韓国映画『サニー』、沢尻エリカが主演して注目の映画版『へルタースケルター』など多岐に渡りましたが、中でもアニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』に関してのトークは、西森さんが「今日観てきたばかり」ということもあり、本音の感想が飛び出す展開になりました。 『おおかみこどもの雨と雪』は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』の細田守監督作品。女子大生の花が恋に落ちた相手が”お
『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。おもしろかったです。 劇場に行く前に読んだレビューの中に、「母性が過剰に礼讃されている」「スーパーウーマンとしての母親が賞賛されている」という指摘をいくつか見かけましたが、わたしにはそのようには感じられませんでした。 ネット上のレビューを読むと、本作の評価はさまざまに割れているようです。わたしも、感想を書き留めておこうと思いつつ、なかなか書けずにいました。 花について 花は、おそらく多くの人間の母親(そして父親も)がそうであるように、「最初から完成された母親」などではありません。そして、良くも悪くも「人間らしい」知性をもった母親ならではのさまざまなアンバランスさを持ち合わせています。人によってはそのアンバランスさを不快に感じることもあるだろうと思います。 花のアンバランスさが特に気になるのは、こどもたちの乳幼児時代です。 花は、こどもたち
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めったに映画を見ません。 最後に観たのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』もしくは『サマーウォーズ』のどちらかなので、映画館に足を運ぶのは都合3年ぶりになります。 テレビで放送されるものや、DVDでは時々、見ますけれど、涙もろいので、映画館は苦手です。意を決して、映画に行ったのは、ネタバレを受けてしまう前に見たいなあ、と思ったからです。と言うわけで『おおかみこどもの雨と雪』見てきました。 さて。 えー、本エントリはネタバレ満載です。 事前知識なしに楽しみたいひとは、観終えた後に来て頂けると幸いです。ちなみに、観終えたひとを対象に書いています。 おおかみこどもの雨と雪 宮﨑あおいAmazon 観終えた後に思ったこと 昨年末、テレビで放送されていた『借りぐらしのアリエッティ』を観たとき、エンディングロールが始まった瞬間に「え、ここで終わり!?」と思ったのですが、あの時を凌駕する衝撃に襲われました
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