【マック赤坂、炎と化し天に昇る───俺はマテリアルで死にたくない】 11月24日。京都大学11月祭。 門の真正面には、巨大なマック赤坂講演会の看板が設置してある。全長4メートルはあるだろうか。初となる母校での講演会。マックの意気込みが感じられる。 OBということで知名度も高く、7割ほどが京大の学生や関係者である。 自身の受験秘話、大学生時代のエピソードを語り始めるマック。 マック赤坂、本名、戸並誠は、1948年、名古屋の貧しい家庭に生まれた。早く金を稼げるようになりたい。大企業に勤め成功をおさめたい。とにかくナンバーワンを目指した戸並少年は、愛知県立瑞陵高校から、東京大学を目指した。 現役時代は理科II類を受験。結果は不合格。1点差で落ちたんだ、とマックは当時を振り返る。人生初の挫折であった。 浪人時代は予備校に通わず自学。 「当時は完全に東大病というか……。食事をする時間も怖かった。もう