【劇場アニメレビュー】ネクスト“新海誠”爆誕!? 期待が募る栗栖直也の個人制作アニメ『ねむれ思い子 空のしとねに』 この夏、かつて個人制作アニメ『ほしのこえ』(02)で注目を集めた新海誠監督のメジャー進出作『君の名は。』が全国公開されるが、彼だけでなく、個人制作アニメーション作家が増えてきている。特にデジタル技術の発展などもあって、作業は確実にスムーズにはなってきているのだろう。 個人制作アニメーションの場合、商業主義におもねることなく、あくまでも己の主義主張にこだわりつつ、じっくりと時間をかけて着手できるメリットがある反面、いわゆる自主映画と同様、一体誰に向けて作ったのか首を傾げてしまうような、独りよがりの作品が目につくのも正直なところ。またアニメーションそのものが映像技術の一環である以上、その担い手が所有するツールの適性や性能の優劣などによっても完成度が異なってしまうわけだが、いずれに