うつ病に苦しんでいる、がん患者さんは多い。 09年9月に発売された抗うつ剤リフレックスは、これまで広く使われていた抗うつ剤とは、作用メカニズムがまったく異なる新しい抗うつ剤です。 最大の特徴は、眠れない、イライラ、不安、憂うつ感などの自覚症状が、服用後の早い時期から解消されることです。他の薬との相互作用が起こりにくいことも特徴です。 作用の仕組みが新しい新タイプの抗うつ薬 がんと診断されたとき、あるいはがんの再発を知らされたとき、患者さんの心は大きなダメージを受けます。時間の経過とともに心の落ち込みが回復してくればいいのですが、そのままうつ病に進んでしまう人も少なくありません。がんの患者さんの中には、うつ病で苦しんでいる人がたくさんいるのです。 うつ病の治療に使われるのが抗うつ剤ですが、現在、広く使われているのが、SSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)とSNRI(セロトニン・ノルアドレナリ