太田述正コラム#3188(2009.4.1) <米国流キリスト教賛歌本をめぐって>(2009.5.14公開) 1 始めに 英エコノミスト誌の編集長のミクレスウェイト(John Micklethwait)と同誌のワシントン支局長のウールドリッジ(Adrian Wooldridge)共著の'God Is Back’の書評が英ファイナンシャルタイムスと米ニューヨークタイムスに1日違いで載ったのですが、前者は肯定的、後者は否定的なトーンです。 どちらが正しいのでしょうか。 エコノミスト誌とファイナンシャルタイムスは同系列の媒体です。 よって前者の書評は客観的書評たりえず、後者の書評が正しいのだろうと考えざるをえません。 (例えば、こういう具合に、私は典拠の信頼性を個々に判断しているわけです。) では、それぞれの書評の内容を、順序を逆にして、ごく簡単にご紹介しましょう。 2 ニューヨークタイムスの書