著: 奥野 大児 独り酒って、どうしてするのでしょう。料理やお酒に集中したいから?気兼ねなく飲みたいから?人付き合いが苦手だから? 45歳の僕は、20代のころから独り酒が好きでした。値段が高いから良い店とは限らないことを今の僕は知っているけれど、当時の僕は1回3000円の飲みを3回やるなら、1回9000円の飲みを1回やるほうが絶対に良い、という考えでした。 そんな考え方をしていた僕は、自然に独りでお酒を飲むことが多くなります。会社の同僚などはやっぱりリーズナブルなお店で楽しく飲むことを好んでいたし、それを否定することはしないけれど参加もしない。そんなスタンスを気取った若造でした。 「独り飲みができるのって格好いい」 そんなふうに思っていたのかもしれませんね。 でも、今の僕は昔あこがれてた、そんな独り酒じゃなくって。 自分なりの理想をもってお酒を飲んでいるうちに、いつしか独りで飲みに行くこと
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