就職活動の季節──。真っ黒いリクルートスーツに身を包み、真っ黒いバッグを持ち、真っ黒い髪をした就活生が街にあふれはじめました。男子学生は黒い短髪、女子学生は黒いまとめ髪。皆、コピーしたかのように、一律同じ格好に見えます。 その画一的な様相は「無個性」「没個性」と表現されることも少なくありません。その一方で、彼らはほかの学生との戦いに勝ち抜き、目当ての企業に入るために、自らの個性をアピールしなければ、とも考えています。 「わたしは◯◯サークルで活動をしてきて、◯◯を達成しました」「わたしは◯◯でバイトをし、売上を◯◯%まで伸ばしました」など、テンプレート化したPRではありますが、「他とは違うわたし」を演出しようとするのです。 個性と無個性との間で揺れ動く就活生たち。彼らは個性をどうとらえ、どう出していくのがいいのか――。ブログ「シロクマの屑籠」が人気で、著書に『「若作りうつ」社会』『融解する
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