体長約21メートルの魚竜、ショニサウルスの想像図。今回見つかった魚竜も同じような種類と考えられている。(ILLUSTRATION BY NOBUMICHI TAMURA) 英国南西部で、魚竜と呼ばれる巨大な海生爬虫類の化石が見つかった。約2億500万年前に生きていたもので、4月9日付けの科学誌「PLOS ONE」に掲載された論文によると、体長は最大で25メートルほどと考えられている。この化石の主はシロナガスクジラに迫る大きさということだ。 生物の教科書には、昔からシロナガスクジラが史上最大の動物だと書かれている。しかし、これほど巨大な魚竜がいたのなら、さらに大きな生物が地球の海を泳いでいたのかもしれない。(参考記事:「【動画】シャチが集団で巨大シロナガスクジラに体当たり」) 魚竜とは 恐竜の時代、イルカのような姿をして海で暮らしていた爬虫類が魚竜(イクチオサウルス)だ。魚竜の種の数がもっと