2020年東京五輪・パラリンピックのメダル製造にリサイクル原料を活用するプロジェクトが、窮地に立たされている。現在のペースでは、必要とする金属が確保できない状況で、東京・霞が関の中央省庁は15日から、機運醸成の一環として使用済み小型家電の回収ボックスをリレー方式で巡回させる取り組みを始めた。内閣府で行われた開始式では鈴木俊一五輪相が使い古した携帯電話4個を投函(とうかん)し、「必要量の確保には課題がある。より一層の機運醸成が必要」とさらなる協力を訴えた。 東京五輪では、金銀銅合わせて計5千個のメダルが用意される。大会組織委員会は、全国から集めたリサイクル金属でメダルをつくる「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」を昨年4月から開始。自治体や郵便局、ドコモショップなど全国約1万2400カ所にボックスを設置し、役目を終えた携帯電話やデジタルカメラ、パソコンなど小型家電の回収を呼びかけ