APEC首脳会議出席のため来日した(右から)ロシアのメドベージェフ大統領(代表撮影)、オバマ米大統領(AP=共同)、中国の胡錦濤国家主席。左端はソウルでG20首脳会合後に記者の質問に答える菅首相(共同)=12日 「柳腰外交」の本質がはっきりしてきた。日本が議長国となるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議。晴れの舞台を成功に導きたい菅直人首相は12日、訪問先のソウルで中国の胡(こ)錦濤(きんとう)国家主席を相手になりふり構わぬ「ウインク外交」を試みた。対中強硬派と目されてきた前原誠司外相もすっかり「低姿勢」。APEC成功に向け、何が何でも日中首脳会談を実現したい。その思いだけは本物のようだが…。(ソウル=加納宏幸、酒井充) 20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)の日程を終えた首相は12日夕、珍しく晴れやかな表情で記者団の前に立った。 「ちょうど会議を終わる時、私が席から立ち