2月の人口動態速報の出生は過去最低になった。2021年は前年同月比で-10.5%も減っていたので、2022年はさすがに上回ると思っていたが、前年同月比-0.7%にとどまった。円安は20年ぶりと騒がれ、急遽、補正予算を編成してガソリン補助金を注ぎ込むことに決まったが、出生減の方は、明らかにコロナによる大打撃なのに、予備費が使われるどころか、危機感もなく、報道すら見られないのであった。 ……… 3月の消費者物価指数は、生鮮除く総合が前年同月比+0.8の上昇だが、エネルギーを除くと-0.7の下落に変わり、費目で分裂の様相である。上がっているのは、総合の寄与度0.38のガソリンだけでなく、0.70の電気代と0.26のガス代を合わせた光熱費の方が大きい。こうした中、所得を補うのでなく、ガソリンに的を絞った対策が取られる。目立つからと言われれば、それまでだが、助ける対象の偏りは免れない。 ガソリン補助