Eメールはもう古いらしい。メアド教えてよといえば今はLINEだよと笑われる。ケータイ番号なんか言わずもがなだ。けれども僕は、まだLINEを信用出来ないでいる。ツイッターで知り合った欲求不満の女子大生20人からLINEのアカウントを教えられ、コンタクトしたら20人全員が業者だった厳しい現実に打ちのめされ、絶望したからだ。 それでも世はLINE。LINEのおかげでいつでもどこでも他者とコンタクトが取れ、己のメッセージが他者に届いたことが即座に確認できるようになった。待ち望んだコミュニケーションツールのはずだ。だが、僕が感じるこの息苦しさは何だろう。それは、メッセージに反応がないときに感じる、取り残されたような孤独感や疎外感。繋がりすぎているから、些細なタイムラグを大袈裟に孤独や疎外と感じてしまうのだ。また、誰ともたやすく連絡が取れるようになったせいで他者との関係を軽んじてはいないか。「切った」