あなたに合った働き方を選べます、なんてよく聞く。 しかし働き方を選べる代わりに、選ばなかったほうの働き方は失われる。 色々な可能性については最初からあきらめなさい、身の丈にあった人生を歩きなさい、と言っているようにも聞こえる。 自分ができるかもしれない可能性について、はじめから捨てるかどうか決めるなんてあまりに難しい話だ。 もちろんぼくらにはそれぞれ事情がある。 介護やら育児やら持病やらなんやら、色んな事情を抱えている。 色んな事情があるからこそ働く量や時間や範囲が限られることもある。 けれども、だからといって自分の可能性の大部分をあきらめるのは、どうも納得できない。 もっと面白い仕事がしたいし、領域も広げたり深めたりしたいし、勉強もたくさんしたい。 それをスッパリふっきって「ぼくにはこれしかできません」と言い切るのはとんでもなく悔しいし、自分ができない人間だと宣言しているようで辛い。 し