再び香港の繁華街が催涙弾の白煙に包まれた。 きょう24日、香港島の中心、銅鑼湾(コーズウェイベイ)に集まった数千人のデモ行進に対して、武装した警官隊が強制排除に乗り出し、若者たちと激しく衝突。現地メディアによると、民主派の区議を含む120名以上が逮捕された。 香港政府は現在、新型コロナウィルス対策として公共の場での9人以上の集まりを禁じており、当局は「違法なデモだ」と主張し排除した。 写真は昨年秋、武装した警察官たちの様子 コロナ禍以降再び大規模な衝突へ 撮影:堀潤今回の抗議行動のきっかけは、今月22日に開幕した中国の全人代=全国人民代表大会。香港の治安維持のための法律「国家安全法」を中国政府主導で制定し、中国の関係機関による取り締まりを認める方針が打ち出されたからだ。国家の分裂行為の予防や処罰などが盛り込まれており、中国政府による社会統治強化策への反発の声は大きい。「一国二制度が本当に終