東日本大震災を引き起こしたマグニチュード(M)9・0の巨大地震から1カ月が過ぎたが、強い余震は収まらない。中でも、深刻な状態が続く東京電力福島第1原発がある福島県浜通りを震源とする地震は、大震災以降80回を超えた。専門家は、巨大余震や本震に誘発された新たな地震が東日本全域で起きる「悪循環」も示唆している。 夕刊フジは、日本気象協会のデータをもとに、14日午前8時までに体に感じた地震の震源地と発生回数、最大震度をまとめた。最も回数が多いのは福島県沖の113回。以下、茨城県沖(111回)、長野県北部(91回)、新潟県中越(88回)、福島第1原発がある福島県浜通り(86回)と続く。 大地震を最も避けたい「浜通り」では、震災1カ月の節目となった今月11−13日にかけ、最大震度6弱の余震が2回、5弱の余震が3回発生。先月23日〜24日には、5強の余震を3回も観測するなど、特に強い揺れに見舞われた