東京湾の沿岸部を走り、風の影響を受けやすいJR京葉線で、横風を防ぐ計12キロの防風柵が完成した。31日からは運行中止の基準となる風速を秒速25メートルから30メートルに引き上げ、「運転中止が半分程度になると見込んでいる」(椿浩・JR東日本千葉支社長)という。沿線の住民にとっては都内への通勤・通学が容易になるほか、商業施設を含めて地域全体の魅力向上につながると期待されている。(佐俣勝敏) ◆輸送力向上 柵が設置されたのは二俣新町駅(市川市)から南船橋駅(船橋市)までの海側と、潮見駅(東京都江東区)付近から葛西臨海公園駅(江戸川区)までの海側と内陸側の計約12キロ・メートル。同社は速度を落として運転する速度規制の基準についても、秒速20メートルから同25メートルへと引き上げるため、速度規制も大幅に減るとみられる。 同支社によると、京葉線沿線では、秒速25メートル以上の風が年間50~70回ほど観