寝苦しい夏の夜。 子ども達も涼を求めて布団から転がり落ちて床の上。 右から左から子どもたちの手足が飛んでくる。 そんな中究極に嫌なアイツが部屋にいるとわかった時のあの絶望感。 戦いのゴングが静かに鳴る…。 じっと止まるのを待つ。不快なあの音を聞きながら。 止まった！ チャンス！今だ！！ （耳元に飛んでくるなんてバカだなぁ…） これで安心して寝られる。 そう思ったのに クソッ！ まだ生きていたのか！ ここぞという時に狙いを定めて何度も自分の顔をビンタ。 しかし… 自分の聴覚だけを頼りに攻撃するもいっこうに当たらない。 蚊ごときで自分の睡眠時間を削られるとは… 半殺しにして蚊取り線香の火がいている部分においてやりたいくらいにっくき存在。 そして長い戦いの末、やっと安眠につけたのに…。 翌朝。 一番刺してほしくない、爪周辺を刺されていたと知った時のやり場のない怒り。 戦いを制したのに数日間味合わ