フィギュアスケートの世界的なコーチ、タチアナ・タラソワ氏(62)が、浅田真央(中京大)(18)を指導して2年目のシーズンに入った。浅田の合宿先のモスクワで読売新聞などの取材に応じ、来年2月に迫ったバンクーバー五輪に向け、浅田の成長ぶりや五輪での金メダル獲得に自信を見せた。(モスクワで、宮崎薫) ――コーチに就任して1年。浅田のどこに成長を感じる? まず背が伸びた。体形も変わったが、ジャンプの精度は失っていない。滑りが多様化し、技術もアップした。真央は練習熱心で、ものすごい才能を持っている。彼女はもう、金メダルに向けて戦うことができる。 ――新プログラムに込めたメッセージは ショートプログラムの「仮面舞踏会」は、他国の選手が色々な衣装を着て集まる五輪の舞台をイメージした。フリー(ラフマニノフの前奏曲「鐘」)のテーマは「乗り越える」。重圧や恐れ、休みたいという気持ち、すべてを乗り越えてほしい。